文楽の保存と継承

箱廻しと大井文楽の縁(えにし)

2013年10月16日 13:34

 10月26日(土)徳島市の徳島県立阿波十郎兵衛屋敷にて開催される。

 初代天狗久は、明治から昭和にかけて活躍した人形師。生涯に1000個以上の頭を作り全国に出回

 ったが 散逸したり文楽が廃れたりするなどし、地元以外で所在が確認されたのは大井文楽だけ。

 大井文楽保存会が所有している頭35個のうち、22個は天狗久作で21個は岐阜県文化財に指定

 されている。

  昨年6月、徳島県の「阿波木偶(でこ)箱廻し調査・伝承推進実行委員会」(中内正子代表)と

 「芝原生活文化研究所」(辻本一英代表)が 恵那市を訪れて調査。天狗久の作った頭が名古屋市を

 経て恵那市にたどり着いた経緯などが明らかになった。

 調査を通じて交流が深まり、同実行委から大井文楽保存会に“里帰り公演”の依頼があった。

 公演には同保存会のメンバー18人全員が参加。

 「傾城阿波(けいせいあわ)の鳴門」と「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」の2題を上演する。

 頭は公演用3個に展示用も合わせて 計10個ほど持参するという。

 25日に恵那市役所で可知義明市長に報告した大井文楽保存会の柘植建蔵会長(76)は「縁があって

 里帰り公演をすることになった。 せっかくの機会。けいこに励んで成功させたい」と意欲を語った。

 可知市長は「来年は合併して10年の節目。県文楽・能大会が開かれる予定で 阿波の木偶箱廻し

 保存会を招待して上演してもらいたい」と文楽を通じた交流に期待をかけていた。

 

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